【初心者におすすめ】代表的なインデックスファンド(投資信託)  国内株式(日本)、アメリカ株式 編

こんにちは、テンプルトンです。
下記の記事で、「インデックス投資(パッシブ投資)」と「投資信託」について解説しました。
【初心者におすすめ】インデックス投資(パッシブ投資)
【初心者におすすめ】投資信託とは

今回は国内株式(日本)とアメリカ株式の代表的なインデックスファンドについて、
チャートデータを交えて紹介します。

インデックスファンドに投資するには、まず地域を選択する

インデックスとは経済指標のことを指しますので、
どの地域を対象としたインデックスファンドを選ぶかによって大きく投資の運用成績が変動します。
インデックスはその地域の経済の成長を表すため、
その地域の経済が成長すればインデックスが上昇し、それに投資をした人の資産も増えていきます。


国内株式(日本)か海外株式か。
海外株式であれば、アジアかアメリカ、ヨーロッパ、新興国(南米等)のどれを選ぶのか。
もしくは、その地域すべて含めた全世界株式か。
まずこれを決める必要があります。

インデックス投資は長期の投資手法ですので、選んだ地域の10年、20年、30年先の成長を見据える必要があります。
仮に国内株式のインデックス投資を選択する場合、日本経済はこの先ずっと成長し続けると考えている上で投資をしていることになります。

今回は、国内株式(日本)とアメリカ株式の代表的なインデックスファンドを紹介します。

国内株式(日本)の代表的なインデックスファンド

1.日経平均株価(日経225)に連動したインデックスファンド
ファンド名:大和-iFree 日経225インデックス 信託報酬:0.154%
購入可能な証券会社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券 等

日経平均株価のチャートデータは下記になります。

日経平均株価(日経225)長期チャート 1984年~2020年8月

日経平均株価のチャートを見ると、1990年付近の高値がまず目に付くと思います。
これはバブル経済時に記録した史上最高値で、3万8957円44銭になります。
そこからバブル経済の崩壊により、2003年付近まで下落し続け、いったん底を付けたあと、順調に上昇していますが、2008年付近に再度大きな下落があります。これがリーマンショックです。
その後、2012年末からアベノミクスの始まりに伴い大きく上昇し、2020年8月は22,000~23,000円付近で推移しています。

日経平均株価に連動したインデックスファンドに投資する際、未だにバブル経済時の高値を超えられていないことを十分に考慮する必要があります。仮に史上最高値の3万8957円44銭の時に投資をしてしまった場合、30年経った今でもその数値を超えていないため、ずっと損をしていることになります。

2.東証株価指数(TOPIX)に連動したインデックスファンド
ファンド名:大和-iFree TOPIXインデックス 信託報酬:0.154%
購入可能な証券会社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券 等

東証株価指数(TOPIX)のチャートデータは下記になります。

東証株価指数(TOPIX)長期チャート 1989年~2020年8月

東証株価指数(TOPIX)のチャートを見ると、前述した日経平均株価とよく似たチャートとなっています。
バブル経済時に2884.80ポイントの最高値を記録し、バブル崩壊、リーマンショック、アベノミクスを経て、2020年8月は1500~1600ポイント付近で推移しています。

東証株価指数(TOPIX)に連動したインデックスファンドに投資する際についても、日経平均株価と同様に、バブル経済時の高値を超えられていないことを十分に考慮する必要があります。

アメリカ株式の代表的なインデックスファンド

1.ダウ(ニューヨーク・ダウ)に連動したインデックスファンド
ファンド名:三菱UFJ国際-eMAXIS NYダウインデックス 信託報酬:0.66%以内
購入可能な証券会社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券 等

ダウ(ニューヨーク・ダウ)のチャートデータは下記になります。

ダウ(ニューヨーク・ダウ)長期チャート 1985年~2020年8月

日本のインデックスとまず大きく違う点は、数年ごとに大きな下落はあるものの、基本的に右肩あがりだということです。下落の要因を見てみると、1987年のブラックマンデー、2008年~2009年にかけてのリーマンショック、そして2020年3月のコロナショックとなっています。
いずれの暴落後も素早く切り返し、高値を更新し続けているかなり強いインデックスとなります。

2020年8月は26,000~28,000ドルで推移しており、仮に30年前の1990年にダウに連動する投資をしていた場合、1990年は2,600ドル付近で推移していたため、投資のリターンは10倍以上となっていたことになります。

2.S&P500に連動したインデックスファンド
ファンド名:SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
信託報酬:0.0938%程度
購入可能な証券会社:SBI証券、マネックス証券、岡三オンライン証券 等

S&P500のチャートデータは下記になります。

S&P500長期チャート 1982年~2020年8月

ダウと同じく、暴落したあともすぐ復活し高値を更新し続けています。
ダウとチャートはほぼ変わらないと考えてもいいと思いますが、ダウとS&P500の大きな違いはその構成にあります。
ダウは代表的な工業株30銘柄で構成されていますが、S&P500は業種分散された、代表的な500銘柄で構成されています。
組み入れられている銘柄数が30と500で大きく違うため、S&P500の方がより分散されている指数だと言えます。

2020年8月は3,300~3,400ポイントで推移しており、仮に30年前の1990年にS&P500に連動する投資をしていた場合、1990年は320ポイント付近で推移していたため、投資のリターンはダウと同じく10倍以上となります。

3.ナスダックに連動したインデックスファンド
厳密にはナスダックに連動した投資信託はありませんが、NASDAQ100といった、ナスダックに組み入れられている上位100銘柄に連動したインデックスファンドを紹介します。
NASDAQ100はナスダック市場全体の時価総額の7割超を占めます。
ファンド:大和-iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 信託報酬:0.495%
購入可能な証券会社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券 等

ナスダックのチャートデータは下記になります。

ナスダック長期チャート 1985年~2020年8月

ナスダックはダウ,S&P500に比べて、かなり急な角度で上がっていることがわかります。
これはナスダックに組み入れられている銘柄構成にハイテク企業が多いことが要因です。
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトといった大手IT企業が占める割合が高いため、近年のITの成長に伴ってかなり急激な上昇となっています。

2020年8月は10,800~11,400ポイントで推移しており、仮に30年前の1990年にナスダックに連動する投資をしていた場合、1990年は440ポイント付近で推移していたため、投資のリターンはダウとS&P500を大きく上回る24倍以上となっていたことになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
インデックスを見ると、日本経済とアメリカ経済がまったく違う成長ストーリーを歩んできたことがわかったと思います。
特に、日本経済を株価で見ると、未だにバブル経済を超えられていないことを始めて知った方もいるのではないでしょうか。
日本とアメリカ以外のインデックスについても、また紹介して行こうと思います。

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