こんにちは、テンプルトンです。
世の中で”投資家”というと、メディアでよく取り上げられる”トレーダー”を指す場合が多いです。
トレーダーとは、株や為替などの金融商品を売買し利益をあげる人のことをいいます。
メディアではトレーダーが簡単に多くの金を稼いでいるように紹介されています。
今回はそんなトレーダーという仕事は本当に楽に稼げるのかについて解説します。
トレーダーになればお金が楽に稼げる?
「トレーダになればお金が稼げる」ことは間違いなく事実です。
下記円グラフを見てわかる通り、年に1億以上稼いでいる人の半分以上がトレーダーとなっています。

「トレードは楽してお金を稼ぐ方法だ」と思っている方も多いかもしれません。
確かにトレードは素早くお金が稼げ、必要なものもインターネット環境、取引用のツール、証券口座を開設できるお金だけです。あとは取引すると決めた金融商品が上がるか下がるかを予測し、マウスをクリックして注文すれば終わりです。予測が合っていれば多くのお金を稼ぐことが可能です。
このように、肉体的、技術的な能力はトレーダーには一切必要がありません。これが「お金を楽に稼ぐことができる」と思われている要因でしょう。
しかし、”楽して”というのは大きな間違いです。確かに数回の取引では何も考えず運だけで勝つことも可能ですが、長期間に渡って稼げるトレーダー、円グラフのように1億円稼げるトレーダーになるためには、かなりの努力を必要とするのです。
トレードの世界は初心者にかなり厳しい
仮に、将棋歴1年未満の人と、将棋歴30年に人が将棋で対局した場合、容易に30年の人が勝つことが想像できると思います。
トレードの世界では、トレード初心者もトレード歴30年の人も常に同じ土俵で戦っているため、やはり初心者が勝つことは難しいです。
常に努力をし続け、考えられる限りの損を経験し、不屈の精神を持ち、情熱をもってトレードをしなければトレーダーとして勝ち続けることはできません。
トレードとは、人間の本能に逆らう行為
トレードで稼ぐために、「損小利大」という言葉があります。
これは、「損は小さく、利益は大きくしろ」という意味です。しかし、多くのトレーダーはその逆、「損は大きく、利益は小さく」してしまいます。
これはあなたが悪いというわけではなく、そもそも人間はそうするようにできているのです。
人間は、嬉しさより苦痛を感じやすい特性を持っています。
外で1万円を拾い、その後1万円を失くしてしまった場合、1万円-1万円=0円なので特に自分の所持金に変化は生じていないのですが、「1万円損した」という感覚が強く残ります。
これがトレードでは「損失回避」として働き、利益が出た場合はその利益を失うことが怖くなってすぐ利益を確定させ、損が出た場合はその損を持ち続け、いずれ利益に転換するのを待ち続けることになります。そして、損が許容できないレベルまで大きくなると我慢できなくなり、そこで損を確定させるのです。
大きく稼げる可能性があるということは、大きく損をする可能性があるということ
株の場合、1日で株価が20%以上動くことも頻繁にあります。そのため、100万円の投資資金で20万円を1日で得ることも十分に可能です。しかし、これは同時に1日で20万円損する可能性もあるということです。よくメディアで、「1年で500万円が1億円に!」のような表現が見られますが、これも裏を返せば「1年で500万円が借金1億円になる可能性」もあったということです。
投資の世界では、よく「生き残ること」が一番重要だと言われます。
たった1日で自分のお金が0円、もしくはマイナスになる可能性もあるということを常に意識する必要があります。
最後に
トレードでお金を稼ぎ続けることは決して簡単ではありません。
しかし、常に努力をし続け、生き残ることができれば、普通に働くだけでは得ることができない大金を稼ぐことができます。
あなたも、まずは「生き残る」ことを目標にトレードを始めていてもいいかも知れません。
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